2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

何年経っても同じ事を尋ねる 繰り返し反芻するのだ 自分の生命について 此の先も何度も自問するのだ 自分の生命について

予め想定する事が出来なかった事態に 自分の所有する経験則が役に立つのか如何か 然し予想外の事態に対する経験則がなければ 自分は如何する事も出来ない

言葉と嘘は仲が良い 態度と真実も仲が良い でも言葉と真実は仮面夫婦だ

言葉にする程に 其れは嘘になって行く

書けない 思い付かない と云う現象は定期的に訪れる 作家や芸術を生業としている人間は 大変だなと思う

純粋である事が褒められる事は 皮肉の賞賛でしかない 在りたいと思う事と 在る可き事は違う

繋がりを錯覚する事は 孤立を忘却するには持って来いだった 然し 自分は未だに孤独を破棄する事は出来なかった

無意識の欲求を意識した時に 其の欲求に肯定出来る自分は 其の弱さに耐える丈の強さを持っていなかった だから其れを誰かに委ねたかった でも誰も引き受けてなんか呉れない

探しても探しても 見付け出す事が出来ない言葉の答えは 自分の語彙力や経験ではなく 言葉にしたくないと云う 無意識下の抵抗だった 言葉にして 其れが放出されて仕舞ったら 誤解を伴い乍らも 経験を誰かに知られて仕舞うから

思春期の人間の様に感傷的で 更に言えば疵付き易く 其れでいて純粋で 夢物語かの様な夢物語

誰にでも貴女の面影を重ねている 髪を掻き揚げる仕草 頷くタイミング 間の取り方 声の高さ 誰かを通して貴女を見ている 喪われた存在しない貴女に対して 今の自分が出来る事は何もない 何もしない事が 唯一出来る事なのかも知れない

健康でいる事は望ましい事だが 長寿で居る事は 何一つ望ましくない 寧ろ 自分の長寿は害悪ですらある

不可解な不可能に押しつぶされて 可能性を否定し続ける 愛情と云う盲目さを理由にして 一つの可能性を考えないでいる 冷静な思考の下で考えれば 可能性は意外にもあるけれども 自分を否定されたくないと云う 自己防衛に起因して 気が付かない事にしている

一つの束縛と 一つの拘束が其々に確約しているものは 何一つとして存在しないが 自分の幻想を現実の様に錯覚させる丈の 其の効力は充分にあっただろう

理由を理屈で捩じ伏せて 他人に阿る下劣さ

未知に対する恐怖と 既知に対する憂鬱が入り混じって 脳内を掻き雑ぜて行く 雑多に精製された不感症に 充たされぬ欲求に地団駄を踏む

出来る事なら 自分が誰かに何かを与える存在になりたい 其れを妄想する事もあるけれども 其れは相手に委ねる附与ではなく 相手を所有し支配する附与であって 世間的に云う愛情とか教育とか 其う云う生易しい偽善的なものではない

何んなに詭弁を弄しても 自分が貴女の存在に因って 此の命を救われて 貴女を喪っても 貴女の存在が自分の中に存在し続ける事 其して行動に変換する事が出来なくても 当時と同じ思い 当時に類似した考えを持っている事は 何に因っても自分の中で否定する事は…

経験しないで今に至ったとしたらと 其れを経験してみたい

人生は抗う事でしか進めない 然し行き着く先は例外なく死でしかない 誰も其れから抗う事は出来ない

抵抗を示さない人間が 報われると云う事は 今の世の中有り得ない 受け入れると云う事が 総て正しいとは限らない

立ち止まる事が赦されたら 自分は動けなくなっただろう

同じ時に戻っても 同じ事を繰り返すだろう 未來の破綻が解っていても 自分は破綻を選択する 始まる事は未完成への終止符であって欲しい

失敗しているのは 自分が生きていると云う事 正しさは資本主義 其うして失敗は民主主義

理由に跪いて 理由に躓いている

虚偽の蓄積と云う虚構が 自分の精神を退廃的にしていく 其れなのに今でも崩壊しない 此の精神は其れこそ故障している事の証明なのか

疑わしさが存在する方が安心する 信じられない事の方が正しいと勘違いする 明瞭さがない事の方が人間らしい

信じている事が正しいと信じる事が出来る才能が 自分には欠落している 信じる事を信じ切る才能も 自分には欠落している 疑う事は止められない

寒々とした感情を 侃々諤々の流水に曝してみる 曝露試験の結果現れたのは 如何仕様も無い思考だ

振り払う程の些細な幸運の積み重ねにより 自分は不幸へと近付いている