2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

同じこと 違うこと 何も違わない

立ち止まることも出来なければ 進むことも出来ない 嗚咽を洩らして狼狽しても 誰かが救い出してくれる訳もない

自分の浅はかな根性を見せつけられて以来 自分の思想すらも信用できない

尽きぬものはない 底のないものはない 其れでも信じられない

自分が他人の人生を如何にかしよう等と 浅ましいことを考えた時点で 其の関係は終焉を迎えているのだ

既に時が経って仕舞えば 其れは絶望的な乖離であり 剥離した思想は同一空間を突き抜けて 既に接点を喪おうとしている

言葉を喪うことも 最愛を喪うことも 同じ様なものだった

一つも繋がることもなく 何も繋ぎ留めるものもない 唯だ一定の時間同じ経験をしたという丈だ

不安がない決断などない 不満のない実効も有り得ない

分かるという 其の意見が分からない 理解など超越している筈なのに

分かるという 其の意見が分からない 理解など超越している筈なのに

深夜に問い掛けてみる 其れでも返事はない

健康なふりで生き続けることに 辟易する

何年経っても 自分の脳髄の根底にへばり付いた 此の汚辱に塗れた思想は 喪われることはなく 時が解決する訳もなく 時と共に現実との乖離に痛みを増していく

言葉にもならない 其の感覚に等しい精神的状態を 包み込んで抱き締めて呉れた貴女の温度を 自分は忘れて仕舞ったのだろうか 今となっては記憶があるだけで 其の他には何も存在しない

知識を積み重ねることよりも 知識を深堀することの方が重要な気がする

理由がなければ 其の先には進むことが出来ない

始めることよりも 終わりにすることの方が ずっと精神的なエネルギィを使用する

認識を延長して 時間が止まった儘 関係性が崩れない儘 其の儘 今を過ごすことが出来たら何んなに良かったのだろうか

小事に拘り過ぎる人間は 往々にして大事を成し遂げる事が出来ない

私欲は人を盲目にする事もあれば 眼を開かせる事もある

我々が約束するのは期待によってであるが 其の約束を守るのは 心配や危惧からである

過ちを犯した人達を我々が叱責するのは 善意からと云うよりも 寧ろ傲慢からである 我々が彼等を叱るのは 彼等を改めさせる為と云うよりも 自分自身は其うした過ちを免れている事を 彼等に納得させる為なのだ

自尊心は必ず元を取り返す 見栄を棄てても何一つ損はしない

嫉妬は猜疑心に掻き立てられて 段々大きくなっていく 処が疑いが確信に変わった途端 嫉妬は狂おしい激情となる事があるが 反対に奇麗さっぱり消えて仕舞う事もある

若し我々自身に欠点が全くなかったならば 他人の欠点を論(あげつら)う事に 彼れ程大きな喜びを覚える筈はあるまい

我々が本来持っている力は 我々の意思以上に強いのだ 其れ故 何事であれ 其れを不可能だと思い込むのは 大抵の場合 自分自身に対する謂い逃れに過ぎない

不運に耐える場合よりも 幸運に耐える場合の方が より大きな精神力を必要とする 人は屡々何んなに罪深い情念でも 自慢して憚らないが 後ろめたく恥ず可き情念である羨望丈は 誰も決して其れを打ち明けようとはしない

慎みとは 幸福に酔い痴れる人間が 羨望や侮蔑の的になるのを恐れて 周囲に示す態度である だが実際には 自分の優越感を己惚れたっぷりに 見せ付けている丈の事だ 抑 栄達を極めた人々の慎みなるものも 運が定めた以上に自分は偉大な人間なのだと 思われたい…

君主の寛大さは大抵の場合 民心を得ようとする策略に外ならない 此うした寛大さを人は美徳と称するが 実の処或る時は虚栄心から 時には怠惰から 屡々恐れから 其して殆ど何時も此の三つを合わせた感情から 生まれるのだ