2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

重要な事は貴女がどんな人に愛されるかじゃなく 貴女がどんな人を愛するかだ

もし其れを幸福と名付けるのならば 幸福なんて随分と安っぽいものだな

其うやって小さな意地をどんどんと積み上げて行くんだ 其れが生きる言い訳みたいにして 其して最後には到底手に負えなくなって気づくんだ 『此んな筈じゃあなかったのに』って

幾ら大事にしても 簡単に喪われて仕舞う 喪うのならば最初から何も無ければ良いのだ 其んな単純な事

毎日毎日を生きていくと云うのは 例えば水の中を泳いでいるみたいで 息を継いで 一生懸命手足を動かして 兎に角泳ぐ事に夢中に成って仕舞う

其れで良い 何時か気に留める事も失われる 初めから存在しなかったかの様に 忘れた事すら忘れる

記憶は何時だって一番肝心の源因を隠蔽して仕舞う

最初の小さな「厭だ」を取り除けないばかりに どんどんどんどん 大きな「厭だ」に押し潰されて仕舞う

もし其れが正しい事だとしても 人生は何も正しい事丈で成り立っている訳ではないのである

此れは余談どれも余談明日には響かない

一定の条件付けをされた幸福と云う幻想のキャンディに群がる蟻の様だ

理解されようとは思ってはいないけれども 理解されたいとは思っていたりもする

喪われて存在しなくなると云う事が怖いのではなく 喪われて行く其の過程が怖いのだ

自分に与えられた時間の中で 如何れ丈自分の自己満足を得る事が出来るのか

何時の間にか追い越せるような推進力を得ている 其れも何時かは衰え 新たな推進力を得た者に抜かされて行く 誰も後ろは振り向かない 誰も手を差し伸べては呉れない

予感と云うものも予想と云うものも 総ては当て嵌まる 極めて当然の帰結であり 帰納的に明らかにされた事実だ 其れでも自分は最後の宣告を待つ まるで奇蹟を信じているふりをしている様に 決定的になる前に諦める事を 冒涜だとでも信じ込んでいるのだろうか

何んな会話を今も紡いでいただろうか 歴史を共にして 自分の人生の半数以上も共に出来たとしたら 其の事実が何んなに自分の人生の糧と自信になっただろうか そう思う事はあっても 現実は何も伴っていない 記憶に置いて行かれた自分の人生は 自分の残滓に浸食…

瞬く間に過ぎ行くと自分が感じている 此の日常は相手の感性とは異なる 自分に何か相手に対して出来る訳もなく 相手の望みも分からない

自分の意思に自信がなく 意志が希薄なので 何も意思を示さない相手の意志に対して 自分が起こす行動に自信を持つ事が出来ない 此の関係は建設的でもなく 何かの目的があると云う訳でもない

何を求めているのかが分からないまま 求めると云う行為のみを求めている 自分の精神は何も満たされないまま 充足感の不足丈が重なって 堆積していくので 自分は何を求めているのかが分からなくなっている

人生は自分が気が付くよりも もっと前の段階で 総てが決まって仕舞っていて 自分の前には回転寿司の様に 決定事項だけがグルグルと与えられている 其うして自分は其れを口に運ぶことを 自分で選択したと思い込んで 選択を選択した気になっている

如何にもならないと思っていながら 如何にかなるのではないかと思っている 此の自分の如何仕様も無い人生 楽天的と表現すれば 其れは聞こえがいいかも知れないか 致命的な欠陥になっている

自分にとって 自分自身の何かについて 其れを何か自信のあるものとして 誇らしく思う事が出来るとすれば 其れは素晴らしい事だ

自分自身の限られたありふれた能力と 其の展開先に限られるものを使って 如何の様にしようかと 其れでも如何にかできはしないかと 其れでも如何にもならない

些細な事の積み重ねで 最終的には失っていくものが多い 其れは自分が相手に対して抱く信頼でもあるし 其れは相手が自分に対して抱いている信頼でもある 絶対的なものは何一つ存在しない

立ち止まる事で解決する事もある 自分が其処に留まる事で 周りが自分を追い越していって いつの間にか自分は自分丈を置いてけぼりにして 総てが解決したかの様に装って 自分の眼の前に存在する

判然とした判断を決め付ける事が出来るような事柄は 此の世には殆ど存在しない 状況により答えは様々異なり 正解と云う名の正義は 多数の味方か力ある者の味方で いつでも日和見主義だ

もう駄目だと気が付いた時には 既に其の分岐点は過ぎて仕舞った後だった

自分の予想を超越して 現実は常に降下していく 自分が理解しているよりもずっと 其して自分が想像しているよりももっと

理由を理解してもらえるとは思はない 個人的な理由など考慮の対象にもならない 其れでも自分の価値観と思考を捨てられないのは 如何云う理由だろうか 其れは自分自身の矜持である丈なのだろうか 其れとも自分自身の意地であるのであろうか