2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

其の人は其れを運命と名付けて自分に提案したけれど 其れが運命だとするのなら 自分自身からしたら 何て 運命と云うものは偶然を装って 此んなにも残酷な仕打ちをするのだろうと思う

到底表現する事も認められない程の 余りにも愚かな一つの提案を 自分の思考内に抱いても 其れは口にする事すら憚れて 赤面を置く面にも出さず 身悶えする

自分が自分だと思い込み 自分が想像する自分を信じ込み 其うして自分に成り切り 自分を演じて見せる

折詰にされた心の滓が澱みをなくして 不透明な透過率を鮮明に変換して仕舞ったら 圧縮されて固体になった 其の心の滓は如何れ丈の悪臭を放つのだろうか

限界がある事を知っている でも少しでも立ち止まって仕舞えば 其の限界は何時の間にか 手の届かさない 途方もない先へと存在して仕舞う 限界が逃げていく 其うして自分は更に限界に因って 不安に晒される

追い付く事でも 追い越す事は出来ない 其の先の未来へ足を踏み入れる事は出来ない 与えられた時空を超越する事は出来ない

演出に因って本質を見失う事がある 装飾に因って本質を覆い隠そうとする事がある

“ほんとうのこと” って云うのは不変的に何時迄も存在し続けている様な気がする だから自分は変化するものを嫌い 不利益があっても固辞し続ける部分がある 其れを拘りと好意的に表現される事もあるし 其れを頑固と悪意的に表現される事もあるし 其れを執着と…

知りたくもない事実を知りたいと思う事があるのは 優位性を持ちたいと云う感情に起因するのだろうか 恐いもの見たさと表現される事も多いが 知的優位者でありたいと願うのは 劣等感の表れか

自分の理想を貴嬢と云うフィルタを通して眺めるから 其処に画角が足りなくなるのは当然だ 其して自分の理解している貴嬢を貴女と云うフィルタを通して眺めるから 自分の理想は更に暈やけるのは仕方がない

幸福の一切は誤解を出発点にして派生している 不幸の一切は理解を出発点にして派生している

眼の前の扉を開けば其の先に希望が待っている訳ではない 希望と云う概念は拾うものでも待っているものでもない 唯 自分で作り出したと勘違いするものでしかない 与えられるものではなくて 自分で作り出す幻想なのだ

自分の理想に掲げる抽象的なものを 貴嬢と云う具象的な存在を通して覘く 貴嬢と云うフィルタを通さなければ 其の抽象的なものに接続出来ている実感を得る事が出来ない

一つの失敗で 今迄の総てが嘘っぽく見えるのは 抑が詐りに彩られた虚飾に過ぎないから 自覚はしているけれども 如何にもならない

論理的に導かれる正しさ 法律的に導かれる正しさ 心理的に導かれる正しさ 集団的に導かれる正しさ 自分が重きを置く正しさの序列と 実際に自分が選択する正しさの序列の乖離は 自分の不誠実さを象徴しているのではないかと 不安を感じ苛立ちを覚える

出遭う可き時に 出遭う事が出来なかった事が 何とも肯定する事が出来ない

一つでも多く 一つでも深く 其の根を降ろして生きたい 生きると云う泥臭い事を 続けようと思われない

生を探索するよりも 死を詮索して解剖して行く行動を繰り返す

得られる金銭的利益よりも 得られる精神的利益を追求する 其れを器用貧乏と云うのか お人好しと云うのか 誰にでも優しいのは誰にも期待も信頼も信用もしていないから

何か過ちを犯して仕舞ったと云う訳ではなく 過ちを含めて何もしなかったと云うのが 詰まる所の最大の源因だったのだろう 立ち止まる事で置いて行かれる 総てはあったのではなくなかったのだった

自分自身の疑いたくなる様な人間性の劣悪さ醜悪さ 生きると云う事は醜さとの共存 其して愚かさとの共生 其れで居て机上の空論の様な美徳を追い掛ける

途方もなく遠い先に答えが存在するのだろうか 嘘を吐いてでも 其の問いに肯定を伝える事が出来るのだろうか 俯き乍ら言葉を絞り出す様に 伝えられる訳もなかった

危害さえ加えられなければ 基本的には友好的であるとは思うのだけれど 其れは間違いではあるのだろうか

知りたいと云う欲求がある 興味は尽きない 其れに対して 知って仕舞った虚しさや 知って仕舞った先に何もない不安がある 大好きな解らない不思議さを 能動的に失っていった先に 虚しさしか残らない事もある

生産性による対価が自分の想像に難くない時 報われていると云う自覚は存在しないだろう 不足している事 欠陥した状態 不満 満たされない事ばかりに眼が向く

自分の存在を確認し乍ら 不安定な自分の存在は 今日も不安定に存在し続ける事でしょう 其れが確定的でない事を知っているからこそ 確認が必要なのだ

自分の存在を映し出す “何か”と云う他者が存在しないと 自分の存在を肯定も否定も出来ない 誰も何も存在しない空間の中に存在すると 自分の存在の不安定さに発狂したくなる 光が存在すれば影も存在するだろう 光が存在すれば景色も存在するだろう 自分を映し…

結果や所有や地位に依存して 自分の存在を誇ったり 自信を身に着けてみても 其れが相手に承認されない事で 更に卑屈になるだろう

相手を如何にかしたいと云うのは 自分には相手を如何にかする権利がある 若しくは能力があると云う自惚れを出発点に持つ 愚かな考えであると思う 相手に如何にかなって呉れないかと云うのは 他力本願な考え方である

死ぬ事よりも 生き永らえる事の方が 余程 見っとも無い