人間。

どちらにしろ
人間が存在することに
あまり価値は無いのかもしれない。
人間が生まれた理由がなくても
人が生まれた理由はあるんじゃないかと思う。
きっと。
僕は、そういう事を理屈で考えるから
きっといつまで経ったって
自分の生まれてきた理由に
気付くことは無いと思う。
この答えは理屈なんかじゃ無いんだと思う。
「最愛の人を失ったとき。
 僕は初めて自分の生きる理由に気付いた。
 僕はあいつのお陰で生かされていた。
 そして、あいつと居たいってこの気持ちは
 理屈なんかじゃない。
 気に食わないところも。
 正直受け入れられないところもある
 だけれど、そんな理屈なんかじゃない。
 あいつの存在そのものに僕は生きる意味があるんだ。」
ずいぶん前。
多分、2〜3年前に書き上げた小説の一説ですが。
そういえば、ずいぶん昔は解っていたんだな。
人が生まれた理由。
いつの間にか見失っていたような気がします。
きっとこんなことを繰り返して
人は生きていくんだと思う。
これから先も
解ったり、解らなくなったり。
人は、こうやって成長していくのに
何で人間は成長していかないんだろう。
そりゃ、進歩はしていくと思いますよ。
ここ近年の科学の発達は凄まじいものです。
でも、人間が動物として成長していくことは無いんじゃないか?
どちらかというと退化している。
といってもいいのかもしれない。
どんどん駄目になっていく。
神になれなかったクズはもっとクズへとなっていく。
これが、クズとしてクズなりに進む運命なのか?
運命はいつだって決まっている
一本の糸。
だけれど、その運命の糸はちょっとしたことで
壊れたり離れたり。
移動したりする。
それは自分自身がどう行動するかに掛かっていることなんだよね。
何もしなければ何も変わらない。