哲学理由。

哲学とは、最も下らない学問である。
そして、もっとも贅沢な学問であり
其れ故に最も重要な学問である。
僕はそう考える。
人が道を歩いている。
とても緩やかな曲がり角を曲がったとしよう。
平面的に見るときっと本人はこの道が
曲がり角であると言う事には
気付かないかもしれない。
だけれどもそんな普通の人間が
気付かないような穴を見つけ
そして、其れを理論で解き明かすのが
哲学である。
だから、所詮哲学とは其の穴を埋める行為である。
この道が曲がっていると分かった所で
別に目的地に達するまでに何の特にもならない。
言うなれば必要の無い事である。
其れを敢えて問詰めても何の特にもならない。
其れ故に哲学は哲学とは、最も下らない学問である。
そして、もっとも贅沢な学問であり
最も重要な学問である。
そう考える。
でも、少しだけ自分は其れに気付いたと
そう自分を昂ぶる。
だから、哲学を価値のある学問であると認識する。
そんな必要など無いのにも関わらずだ。