病院にて。

ん?
気が付いたら自棄に消毒臭い部屋に
小さな光がともっていた。
自分が何処に居るのか直ぐに理解するのには
困難を極めた。
何故?僕が此処に居るのか?
其の存在理由が解からず彷徨っている
僕の何時もの思考に類似している事は
明らか。
暫く頭が働かず只僕の眼球を動かすだけ。
僕の右腕には管が繋がれ
きっと此れが今の僕を此の世に留めて置く
最初で最後のモノなんだそう思った。
暫くすると見た事も無い人が僕の名を呼んだ。
もしかすると。
そんな期待は浅はかで。
ヤッパリ僕の望む現実には為っていなかった。