自己満足。

幸福って何だろう。
そう思って幸福論を読み漁ってみても
誰も答えを教えてはくれなかった。
ラッセルもアランもヒルティもヘッセも。
只、答えを教えてくれなかったけれど。
竹田教授の講演は面白かった。
どんな本を読んでも答えを教えてはくれない。
ドレだけ考えても答えは出て来ない。
其れを問い続ける。
カインの様に。
そして、僕は誰にも気付かれないようにヒッソリと死んで逝くんだ。
僕の望むもの。
只、其処に死がある事。
他に何もいらない。
だって、遅かれ早かれ人間は死んでいく生き物でしょう?
科学が発達して。
人間が死ななくなる日が近付くかも知れない。
僕は厭だ。
そんな物は欲しくもなんとも無い。
そんなに生き永らえて。
一体何が欲しいの?
何がしたいの?
只、死と云う物から逃げているだけでしょ?
どの幸福論も答えは教えてくれなかった。
幸せの定義なんて誰もしていなかった。
だけれど、一つ言える。
幸福は所詮自己満足なのだと。