願望。

僕は必死に耳を塞ぐんだ。
誰かが必死で生きたかった明日を
僕は何もしないで今日を過ごす。
こんなにも死ぬ事を望んでいるのに
死を怖がり拒絶する。
ドレだけ阿呆らしい矛盾だろうか。
嗤いが込み上げて来るね。
そして、僕は楽しくもないのに嗤い出すだろう。
全てを否定して。
しかし、本当に否定しているのだろうか。
この約18年と少しの歳月を僕は死を望む事と同時に過ごしてきたのかもしれないが。
其の18年間の色々な経験や出来事が無ければ
此処まで僕が望むにいたらなかった。
詰まる所、今迄生きてきた自分を認める代わりに
僕は今、此処で望む事が許されるのだろう。