嗚呼。

僕は、正直言って意識を喪った時嬉しさが支配していた。
長年願い続けた死と云う物が漸く僕に訪れ様としているのか。
僕の意識を体は確実に離れつつあった。
開放される。
そして僕は意識を喪う。
医者は得意気に僕の命を救った事を話す。
僕はそんな事望んではいなかったのに。
僕は、只。
死のみを求めていた。
あの環境下で
仮に僕が生存を続けたとしても
僕に残るのは苦痛のみであった。
僕は如何やって生きていけば良いのだろうか。
残りの大学生活を。
死んで仕舞いたいな。
誰か殺してくれないかな。