真理と経験。

此処に一つの真理が存在したとして。
其れを一つの真理で或ると己が認める為には
其の真理に相応しい経験を有している事が
暗黙の了解として成り立っている。
生まれて言語を取得した刹那人生の意味を教えられ
其れが絶対的な物だとしても
人生の真理を追究する丈の経験を有しなければ
其の絶対的真理の核心に触れる事は不可能である。
然し、其の経験をし過ぎる事も亦
其の或る真理に対する価値を著しく害する結果に終わる。