不老不死。

人間程生を、命を軽んじる生き物は居ないのだそうだ。
僕に言わせれば
人間程生に、命に執着する生き物は居ないと言いたいのだが。
命を粗末にすると言う事実に対して
大概の人間は嫌悪感を露にする。
特に、文化人の場合は甚だしい。
然し、僕は人間が何故そんなにも生に執着するのかが理解出来ない。
安らかに死へ向かおうとする人間に対して
医者と言う職種の人間は手術だの薬だので
生へ執着させる。
意識を完全に喪い
自分を自覚出来ないにも拘らず
其の儚い命を繋ぎ留めようとする。
其れが恰も人間が有るべき姿の様に
人間だって生き物なのでしょう。
だとするのなら、命の引き際と言うものを理解して欲しい
そんなになって命に執着する事に
果たして何の意味を有するのか
自然の摂理に反して得た知識なのだから
もっと謙虚に振舞うべきなのに。
不老不死の薬等何故欲するのか。
もう解かりはしないよ。
そんな気違いの発想。