所有。

人の会話は、思っている内容を全部喋る事が不可能であるが故に
必ず不連続と成る。
此の不連続を排除する為には会話のレベルを落とすか
速度を落とすか
或いは、考えない様に思考を減速するか・・・・・・。
其の何れかしかない。
人間が死ぬ事に拠って失われるのは個人のパーソナリティであり
更に厳密には其の人間の思考で或る。
思考は表層に全貌を現さないと云う理由で電子的に表現が出来ない。
再現が出来ないという事が「失われる」と言う意味で或る。
人は何の為に生きるのか。
或る者は、呼吸をする為に生きている。
或る者は思考の為に。
亦、或る者は生きている事さえ自覚していない。
但し、其れ等を象徴するものは
全て言葉であり、記号であり、即ち物に付けられた名前なのだ。
其れは、墓標に銘される短い一文の様に
極めて限定された単なる断片といえる。
生きる目的とは、局所的な領域に
瞬間的な時間丈存在する記号の解釈であり
換言すれば変換手順の一認識である。