皆無。

屹度、僕が何か凶悪な事件でも起こしたのなら
此の下らない日記を指差して
現代青年の心の闇だとか
見え無い苦痛だとか
其んなタイトルで取り上げるのだろうな。
然し、此んな事を日々考え
苦痛に藻掻き
生を疎い
死を望み
絶望し続けている人間は
僕以外にも屹度沢山居るだろう。
然し、其んな人間が皆凶悪事件を起こす訳ではない。
僕が若し凶悪事件を起こしたとしても
其れは本当に一握りでしかない。
だから、此んな思考を絶対視したり
特別に取り上げたりする必要性は皆無なのだ。