アテローム出現でメタボリックシンドロームが促進されて動脈硬化だ。

其うか、皆は猫を被っているのか。
横断歩道を歩く人々を眺めて私は考えた。
本当はもっと活発なのだ。
横断歩道を大人しく渡っているのは全て世を忍ぶ仮の姿なのだ。
翻って、私はと言えば
猫を被ると云う概念自体が如何仕様もなく理解出来ない。
人から此の表現で言われた事は何度かある。
「御前、猫を被っているんだろ?」と。
然し、私は此れが地なのだ。
子供の時から余り大人しくしていようと思った事はなく
根が大人しいのだ。
生来が此の儘の猫の様な人間なのである。

猫と云うのは普段は大人しいけれど攻撃的な性質を持っている。
だから、猫を被ると云う言葉が出来たのだと思う。
私は此れ迄に喧嘩をした事がない。
謝った事は何度もあるけれど
人を叱ったり怒鳴り付けたりした事はない。
他人に対して不満を持つ事はあっても
其れで責めたり、叱ったり、罵倒したりした事がないのだ。
其う云う気分に抑成らない。
薄々は気付いていたが
多分血圧が低い所為ではないか位にしか考えていなかった。