リパーゼは頻く加水分解を起こして呉れる生体酵素触媒。

何も発言をせず
何の行動も起さず
只。
じっと其処に存在し続ける。
其れは苦痛だし
其の苦痛が快感でもあり。
其の苦痛こそが快楽である。
行き交う通行人を眺め
喩え其処で何者かが志半ばで生を全う仕様と
僕は手を差し伸べない
卑屈な笑みを浮かべ
只、嗤う丈。