彼の登場。

僕が君の前で頻繁に彼と言う登場人物を用いるのは
彼の存在を好意的な意味で見ている訳でもなく
どちらかと云うならば侮蔑の対象に置いている
然し、僕と君を結ぶ唯一の同じ記憶が
其の侮蔑の対象なのだから
話に詰れば登場させざるを得ない
抑、会話をする事が僕は嫌いなのだが。