知ってる。

君の云う理想の愛情を君は僕に押し付け
君の云う理想の愛情を僕が用いない為に
君は僕が君の事を愛していないと蔑む
確かに僕は君を愛していない事は明白な事実だし
僕は別に其の関心事のベクトルが君に向く事は無いだろうし
果たして、僕は君の事を抑好意の眼で見ているのかと言われると
其れすらも怪しい
僕にとって誰かを好きに成ったり
誰かを愛する事実は興味の対象外で
僕は僕の理想の中に作り上げる
都合の良い他者に対して今日も愛を囁くし
其れは誰でもない事実も知っているし
強いてあげるならば
其れは自分自身だと云う事も理解している