綿密な計画。

簡単に見透かされる。
其の奥に綿密に紡ぎだした虚偽の想像を。
僕は必死に叫び続け
否定される事は必至なのだ。
僕は一体何を手に入れた?
僕は一体何を喪った?
少なくとも此処に言及する事が出来るのは
可能性を信じる可能性を喪ったのだろう。
僕は其れ以外に何も喪ってはいないし
何も手に入れてはいないのだ。
僕には如何する事も出来ない流れが
濁流となって僕の身を削り
僕の精神を削り
何時だって望む物は近くに存在するのに
丸でクォークの様に気が付かない
僕は其れを手にするのが恐いし
如何する事も出来ない。