時計をなくした。

其れは近くに存在する事が当たり前過ぎて
丸で自分の躰の一部の様
其処に存在しない事を自覚して
其れは自分の躰の一部が切り取られた様
僕は無意識の内に其の不在を忘れ
僕は何時もと同じ行動を取る
もう、其処に存在しない事を確認する事に必死で
本当に喪ったのだろうか
既に此の行動の一部始終は
僕の有る可き行動に組み込まれていて
矢張り其の不在が僕を悩ませる。