不思議な位に感化されている事を認識出来ない事もある。

夜の国道を車で走っていると
過ぎ去っていく街灯が一定の間隔で僕の頭の中を駆け巡っていく
同じ数丈僕の頭の中に刻まれて行く数字
路に立ち尽くす無表情なクォーク
律儀に時を数えている
一つ一つの光が連なって帯を形成する中
僕は其の点滅を認識してスピードを上げる
途に浮遊する幾つかの粒子は
互いに重なり合い、ぶつかり合い
其して僕を攻撃する
小さな力が集まって
其れは何時しか膨大な力となって僕を襲うのかも知れない
喪って逝く小さな可能性に目を背けていく様に
僕は更に速度を上げて行く
気の遠くなる様なタイムラグを求めて