過剰な迄の愛情が過剰な迄に人を混沌の世界へ誘う。

其の事実を知った時
感情が処理される前に
脊髄反射の如く現象に移行した自分に驚いた
宇宙的に気の遠くなる程のタイムラグを要して
漸く理解するに到っても
処理に使う関数を如何やら僕の脳内は間違ったらしい
然し、構造体には間違いが無いので
其の処理が過ちであるという事には気付かなかった
抑は入力するべきデータ型が間違っていたらしい
交通違反の取り締まりに憤りを覚える様に
飽く迄も正しい其の現実及び事実は
僕に幸福だという幻想を伴い僕を不快にさせる
一件落着
目出度し目出度し
主役は幕が降りて終わりを実感する
残された登場人物は如何するのだろうか
滅びの名を与えられて
最後迄舞台から退場出来ない僕自身は如何だろうか
其の後の物語を事細かく記述して見て
再び幕が揚がる事を僕は信じているとでも云うのだろうか