偶には良い事言うんだね何て皆して云って嗤った。

如何やら自分の世界の中に存在する住人は少ないと見積もって
決して多いと云う事には成らないらしい
限られた期間の中でしか存在する事が許される筈も無い人々が
往々にして存在していると自分が認めているのだから
詰まりは其う云う事になるのだろう
其れは節約嗜好なのか節約志向なのか節約思考なのか
然し再登場を願っている登場人物に限り
再来は許されていないらしい
難儀で阿漕な演出だと思わないだろうか
自分が想像する望みは此うもあっさりと受け入れられずに
自分の想像する絶望は此うもあっさりと受け入れられる
自分が為りたくないものに為って逝く
其れは現実に付随する属性に限らず
自分の価値観や自分の世界観が
現実に付随する属性に関連して
劣化の一途を辿っているのだから
自分に何かを如何にか仕様と試行錯誤を重ねる術を
如何にか此うにかと画策する間に
自分が存在出来なくなって逝く