悲しみたくない涕に濡れる事無く途方に暮れる事無く。

記憶を記録出来ても
記録の信憑性を上げるには
明確な記録が出来ないので
最早記録する意味を亡くして
唯記憶する丈の事で精一杯なのだ
だから過去を振り返って
自分に学ぶ事で
大いなる過程を破棄して仕舞う
然し大概其れには気が付かないし
矢張り其れには不信感を拭う事が出来ないから
結局は一定値以下のエントロピーの増大を認めない
其れで居て
自分が存在した時には既に混沌とした世界の中に
自分が存在しだした事を認めざるを獲ない