二つの人生を歩んで一つの結末を迎える。

雨上がりの夜空に漂う紫煙の香りを
懐かしいリズムに合わせて寒気を感じれば
心地良い心臓の音が耳元で囁く
自分を深い眠りに誘う其の懐かしい甘い香りを
捜し求めている肯定と
探し続けていた否定が
見事に調和して
其処に存在出来るのは
其の胸の中丈だろう
他人よりも遥かに遠くなっていく事を実感して
無表情で応える其の声に
懐かしさと悲しみを噛み締める