変わったのではなく変わらなかったのでもなく。

共有と結合を繰り返していた筈の関係性に
何か特別な名前を付けて
自分自身大切に仕舞い込んでいた
時の流れは余りにも強力で
今では其れを分離させようとしている
既に其の分離に気が付いた時には
手の施し様すら喪われて仕舞っていて
旅立ちとも表現出来る様な悲しみを以って
此処に存在している
遥か遠くに存在して仕舞った其の対象を眺めて
其れでも自分の取って置きで有る事を放さない
其れが唯一の意地っ張りなのかも知れない