建前と本音。

世の中には本当に大切なものと
建前上大切なものとが有る様に思える
例えばテストで良い点数を取ったり落第しない様にする為に
カンニング等の不正行為をする
其の結果上位成績を収めたり落第を免れたりする
其う云う狡賢さや技術は大切だと思うし
学校で学ぶ教科の殆どは大多数の人間にとっては必要の無い物なので
其れは其れで充分に構わないと思う
抑 テストをすると云う事は非常に効率の悪い無駄な行為だと思う
世の中は結果が評価に繋がる
結果を齎す事が最大とされる
幾ら過程を頑張ったとしても
其れが評価されるのは学生迄だろう
学生迄と云うのは詰まり甘えが通用する内はと云う事だ
幾ら微分積分が出来ても二項定理を理解していても
余弦定理を諳んじる事が出来ても
求核反応を知っていても
其の反応機構を理解しても
クールノー均衡を描けても総理大臣の名前を知っていても
其れは意味が無いに等しい
其んな事を知らなくても世の中では遣っていける
愉しそうに過ごしている人も沢山居る
上記の様な事を知っていて何に為る
分子の挙動を想定してみても
其れを物理化学的に数式に当て嵌めてみても
其れが一体何に為るのだ
其の思考が
其の実験が
其の知識が
集団に
機関に
誰かに
認められなければ意味を為さない
意味を為すと云うのは金銭を得る事が出来ないと謂う意味合いに於いてだ
自分は学生の頃
大学は勉強をしに行く処ではなく学問をしに行く処だと思った
(実際に今も其う思っているが)
然し元来 学問とは役に立たないものである
其れを金銭と交換出来る人物は限られている
幾ら勉強したって
幾ら研鑽を積んだって
其れ丈では生きていけない
結果が存在しなければ総てが意味を為さない