アベニューと並木路。

秋口の並木路の街路樹に心を奪われるのは
其の儚さと散り逝く潔さの為だ
生きる事は醜い
其して死ぬ事は美しい
然し 散り逝く事が死ぬ事ではないのを
街路樹は知っている
来年には亦 似た様な葉を付け
似た様な花を咲かせ
似た様に散り逝くのだ
新陳代謝の様に喪失していく葉は
大した意味を持ち合わせていない
其処に死を投影して美しいと感じる
個人的な醜いエゴに過ぎない