インパルスと推進力。

明日で良いや
明後日で良いや
其うして何も遣らない言い訳を見付けて過ごして行く内に
何時の間にか自分に生えていた可能性と云う名の翼は重く
鉛の様に為って仕舞った
此う為ってはもう飛び立つ事は出来ない
地道に地べたを歩く事はプライドが許さない
其処に停止して恰も自分は飛べるのだと相手に思わせる事で精一杯
横を通り過ぎて行く子供が柔らかそうな羽を生やしていて
彼等は此の先可能性と云う羽を以ってして何処迄も飛んでゆけるのだろうな
羨ましさと妬みと嫉みを以って眺める