救いを求めていれば
足元を掬われる
威嚇と凶暴の象徴を鬱陶しいと思う
命令と指令の象徴を陰鬱に思う
指図されて行動してみれば否定され
否定されては自分を肯定し
巧い具合に自分は自分を騙す事が出来ず
自分に正直にも為れない
息苦しさと重苦しさが胸を圧迫するのに
窒息死には至らない不思議
自分の愚直さを愚弄するのだ
結果論は何の変化も起きず
約束事は反故にされ
涕は枯れて
舌先を僅かに濡らすのは幾らばかりか
幾何も無い保護の欲求を
恋愛観と勘違いして
喪う事を望み
得る事を拒む