2016-01-10 ■ 自分の眼の前に出現した偶然が刹那的に自分の思考を奪った 自分が選択する事が出来なかった未來は色褪せる事なく 時を追う毎に鮮明に為って逝く 此の未來が臨界点を超えて 減少へと転じるのを凝ッと耐えるしかない 然し 自分は其の臨界点を超えぬ様にと 自分の経験を偽装する事を試みる 足跡を辿ってみる 廻り回って自分は同じ所に立ち尽くしている 其うして選び取る事の出来なかった未來を もう一度 鮮明に想い出してみる 何度も同じ回答に辿り着く事を期待する