幻想の中に自分が存在したかの様な幸福を実感している
望んだものが其処には存在しているかの様な錯覚
其れが永遠に続くかの様な錯覚
其れを破綻させたのは自分自身でしかないのに
其の残り滓の甘美に浸って
自分は正しかったのだと思い込もうとする
其んな無謀な試みが
今の自分を生と結び付けている
唯一つの執着なのだ