我々は謎に満ちた世界に居る。
周りに見えるものを理解したいと我々は望み
此う尋ねる。
「宇宙の本性は何か」
「宇宙に於ける我々の地位は何か」
「宇宙と我々は何処から来たのか」
「何故宇宙は此の様に成っているのか」
此の様な疑問に答える為に
我々は何等かの”世界像”を採用する。
平らな地球を支えている無限に積み重なった亀の塔は其の様な世界像であり
同じ様に超弦理論も一つの世界像である。
どちらも宇宙の理論であり
只、後者は前者に比べて遥かに数学的で精密である丈だ。
どちらにも観測上の証拠は欠けている。
地球を背中に乗せている巨大な亀を見た者は誰も居ない。
然し超弦を見た者だって居ないのである。
にも拘らず亀説が良い科学理論に成り損ねたのは
此の説が人間は世界の縁から落ちる事が有り得ると予測した為だった。
此れが経験と一致する事は未だ確かめられていない。
バミューダ三角地帯で失踪したと見做されている人達の行方が
此れで説明出来ると判明すれば話は別だが!