青空。

空が青い。

僕はすぐに気づいた。
だけどあの時あれは本当に青かったのか?
人工的に作られた。
そんなやさしさの持たない色のようだった。

きっと僕の笑顔が故意に作られたもの
だったからだったのかもしれない
全てがリアルではない。
全てが自然でないのだ。

いつでも笑顔でいられるタフな自分がそこにはあった
これが僕の中にある膨大なデータを整理した結果だ。

いや、「整理した結果」と言う表現は間違いである。
僕にはこれほどにまで膨大なデータを短時間で整理できるほどの能力は
僕には持ち合わせていない。

僕の頭は殆どパンク状態で動かなかった
先ほど飲んだ薬のせいだろうか?

整理をしなくてはいけないデータの量が多くて
脳の処理が追いつかないのだ。
正式には脳の処理ではなく
ココロの処理が追いつかないのかもしれない。

記憶の整理をするにはそう時間はかからなかった。
タダ、その事実をどうしても受け入れられないのだ
現実と言うのは常に残酷である。