流血。

僕の手首から滴り落ちる血液はいつも
僕の精神状態を安定させる作用がある。
今日もそうだ。
ただ、自然に流血が停まるのを待つ。

僕の目の前に置かれている時を刻む機械は
秒針が何十週も回転を繰り返し
ようやく停まった。

そこでようやく僕の思考は元に戻り
現実世界へと引き戻されていく。