欲求。

望んでいるのではないかもしれない。
僕たちはそれしか知らないから
それが当たり前のように感じられる。
「ホカ」を知らないのだ。
だから、これが僕たちの間では当たり前で
望みなんていうものは存在しない。

望みなんてそんなものだ。
今の状況。
その他の状況。
この二つを人間は認識しているから
望みが生まれる。

人間が生きたいと望むとき
「死」と言う現実・状態を知っているがために
死を望まない。
生きると言うほうが楽しい状態だと知るから
生きたいと望む。

僕の場合は
生きると言うよりも
死を強く希望する。
だけれども死にたいする恐怖の念が
僕の脳を埋め尽くし
その行動には未だにいたっていない。

「死」と言うのは
誰も経験を語ることが出来ないから
どうなるのかはまったくの未知。
未知なものには少なからず恐怖を覚える。

しかし、僕は意外にこの状況に満足しているのかもしれない
裕福すぎるから
望むおろかな欲求なのだ。
だからこの欲求は叶えられなくて当然
なんだろうと思う。

だとしたら
僕に欲求など
本能以外には存在しないのだろ。