喫煙依存。

喫煙依存症
ニコチンの代謝産物である
コチニンが向精神物質となるのは
神経伝達物質であるアセチルコリン
分子構造が似ているからであり、
脳内のレセプターが増える。
タバコがボケ防止になるといわれて久しいが、
その理由もここにある。
常時ニコチン摂取を求めるようになってしまう喫煙依存も、
社会問題と平行して、
健康面での問題を深く考える必要があるだろう。
しかしその一方で、
ニコチンなどの成分が
精神的な鎮静効果を持つのは
古くから知られており
ともすれば過剰な緊張状態にある
一部の創作的活動従事者等の中には
これに耽溺する者も多い。
もっとも、それらの効能を持つ物質は
他にも存在しているため
ニコチンのような
依存性の強い物質に頼るべきでは無いとする意見も存在している。
近年の調査では未成年者の喫煙において
成人よりも遥かに少ない量で
喫煙依存症状を起こすことが知られ
従来のような未成年者喫煙に対しての処罰以前に
禁煙外来などを受診して
喫煙依存を治療させる方が先だとする医療関係者も多い。
また、児童・生徒に対する
禁煙教育に用いられている資料において
恣意的に恐怖心を煽るように
制作されているとする説を取る人もいる。
実際に、以下に示す事例が禁煙教育の資料の一部として用いられている。
喫煙者と非喫煙者の肺の写真
年齢や居住環境など
同じ条件のもので比較すれば
肺の写真を見ただけでは喫煙者と非喫煙者を見分けることはできない。
禁煙教育に使われている写真は
喫煙経験がある65歳の結核患者と
20歳の喫煙歴のない女子大生の肺の写真である
(両者とも死後のもの)。
1箱20本のたばこを1年吸えば
コップ1杯のタールが肺に溜まる
1日に5箱のたばこを5年間吸い続ければ
洗面器1杯分のタールが
肺に溜まるということになり
生理学的には大いに疑問がある。