煙草。

タバコは、ナス科の一年草の亜熱帯性植物。
学名:Nicotiana tabacum L.。
葉を乾かし同名の嗜好品を作る。
火をつけて発生した煙を吸入したり、噛んだりして楽しむ。
喫煙することにより吸収されるニコチンには強度の依存性があり、
ひとたびニコチン依存症となると、
それを断ち切るための禁煙には
一般的に非常な困難が伴う。
嗜好品のうちではアルコールと並んで
常習性・依存性が高いゆえに安定的な消費が見込まれ、
古くから課税の対象とされてきた。
日本では満20歳未満の者の喫煙は
未成年者喫煙禁止法で禁止されている。
由来
南アメリカ原産で、
ネイティブアメリカンが儀式として行っていた風習で、
新大陸を訪れたコロンブスを通じて世界に広まったとされる。
名前の由来はネイティブアメリカン語の「トバッコ」で、
それがやや間違って伝わり、Tobacco(タバコ)となった。
広まる期間は100年と当時にしては急速で、
そのため世界でほぼ同じ名前がついている。
喫煙率
日本での成人の喫煙率は1966年頃(男性84%以上)をピークに、
2003年では全体で30.3%と減少傾向にある。
性別では男性全体の48.3%、
女性は全体の13.6%で圧倒的に男性が多い。
過去に比べると男性の喫煙率は落ち、
逆に女性の喫煙率が緩やかに上がる傾向が見られる。
女性の喫煙率はここ30年来、
15%前後を保持しているが、
20代の女性の伸びが顕著で、
2003年度調査でも23.1%となっている。
年代別では30代の喫煙が性別や時代に関わり無く、
高い傾向にある。
なお喫煙率低下の要因として、
昨今の喫煙被害教育の充実と並び、
たばこ税の増税に伴う値上げの影響が指摘されている。