少年心。

君の居なくなったこの世界は
世界の存在するモノ全てが妙にリアリティーを欠いている。
君の笑い声も泣き声も全て
消えてしまっている。
今まで、とても新鮮に想えた色々な景色が
己の存在を否定するかのように
霞んで、色褪せて見える
世界から切り取られた
この空間で僕だけが独り
今日も君の名を叫ぶ、叫び続けている
あれ以来、僕の造り出したこの世界は
僕にとってとてもリアルでそして鮮明だ。
君の笑ったときの仕草
考え事をしている時の顔
全てが此処には存在する
君の全てがこの世界を造り出している
そして、この世界は進むことが無い
何も無いのだから
だから、これ以上に悲しむ事など無いのだ。
独りぼっちは御免だった・・・。