無題。

僕にとって命を張ることは
人と解り合おう。向き合おう。
そうする事よりも困難なことなんだなぁと思った。
とても大切な人が居て
その人のためになら死んだってかまわないと思った。
いや、思っていた。
だけど、僕はその人とは向き合うことが出来なかった。
しようとしなかった。
本当の自分を見せるのがとても怖かったから。
ごめんなさい。
今は、君に対してこの言葉しか浮かんでこない。
僕はあんなにも幸せを貰ったのに。
僕は君に何もしてあげられなかったよ。
そして、今僕は生きている。
もしかしたら黄身のために命をかけられる
といったのも本当にそんな時が来たら逃げ出していたのかもしれないね。
何一つ素直になれないんだ。
人の前だと。
僕は演じてしまう。
本当の自分なんてあまりにもお粗末で。
とてもじゃないけど見せられるものなんじゃない。
泣き虫で・弱虫で・わがままで本当に子供だ。
そしてとっても弱い。
僕は、そんな自分が嫌いだし好きになろうとも思わない。
だからこうやって演じているんだよね。
いつでも笑っている。
馬鹿をやっている、おどけている自分を。
必死に面白いことを考えて
みんなに認めてもらおうとする。
本当は、こんなことなんてしたくは無いよ。
本当は、笑いたくも無いのに笑いたくは無いし。
詰まらない周りの人たちとも一緒に居たくない。
でも、何でそこまでして僕はこうやって生きているんだろう・・・。
やっぱり、本当の自分を見せたくないからかな。
泣きたい時も笑っている。
ホントは誰かに抱きしめて欲しいのに。
でも、僕は人を幸せにすることなんて出来ないし
何にも出来ない。
だから、せめて僕は自分が幸せになることを拒もうと思う。
僕の周りに居る人たちが幸せになれるなら
僕は自分がどんなに傷ついたってかまわないよ。
僕はそうやって居るほうがお似合いなんだ。
僕に幸せになる資格なんて無いよ。
だって生きる価値すらないんだから。