遺書。

遺書を書いてみようと思った。
机の上に広げられた紙と鉛筆。
でも、何を書けばいいんだろう?
僕は別に言葉に残して置きたい事も無いし
伝えたい思いも無い。
空っぽだ。
僕の伝えたいものって何だろう。
・・・。
何にも無いなぁ。
せめて書くことが在るとすれば
僕はずっとこうなる事を望んでいました。
其れくらいしかない。
もっと鮮明な世界に生きられればよかったなぁ。
其れならば僕はもっと笑えたのかもしれない。
そもそも、僕が死んでしまったら
僕はこの世に居なくなるのだから
世界が終わると言ってしまってもいい。
だから、僕が居ない世界に僕が望むものなど
何一つ無いのだ。
僕の為に作られた世界は
僕の消滅と共に無くなり
存在をやめてしまう。