冒頭。

動物は、健康で食べ物が充分にある限り幸福である。
人間も当然そうだと思われるのだが現代社会ではそうではない。
少なくとも、大多数の場合はそうではない。
もしも、貴方が不幸なのであれば
不幸なのは自分だけじゃない事を
多分、進んで認めるだろう。
もしも、貴方が幸福なのであれば果たして
何人の友人が幸福だろうかと自問してみるが良い。
そして、友人たちの点検を済ました後は
人の顔つきを読む術を自分に教えると良い。
普段の生活の中で出会う人びとの気分を汲み取れるようにするのだ。
   
こんなで出しで始まるラッセルの幸福論。
僕は既に3度読み終えた。
何度読んでも僕には其の真意を見つけ出す事が出来ない。
だけれども、ラッセルの云う幸福とは何か?
と云う問いには答えられるよ。
だけれども、この幸福論は少し僕の期待を裏切った。
幸福の定義を程ほどに。
其の幸福を持続させるにはどの様にすべきか?
其れを書いている。