2006-09-05 月見酒。 秋の虫が鳴き始めた。 何時の間にか秋がやってきた。 僕は只、椅子に凭れ掛かって夢を見ていただけなのに。 其れでも秋はやって来た。 僕は只、ベットで寝返りをうつだけなのに。 何時の間にか空の景色も変わって 下弦の月夜が顔を出した。 こう云う夜は独り只月見酒に限るだろう。 肴はそうだな。 鱧の落としにポン酢垂れでも差すか。 只、自室の窓を開けると隣の家が見える事に気が付き 僕は此の企みを諦めてしまった。