理由。

僕は完璧でなければいけなかった。
其れが僕の生きる美観でセンスでポリシーだった。
だから、どんな些細なことでも綻びは許さなかった。
其れで疲れない?そう言いたいのかい?
そうだよ。
疲れるよ。
だから、僕はあの時その道を踏み外した。
だから、それ以来僕は死を純粋に只只管に望むんだ。
完璧でなくなった僕は生きる理由を失ったから
どんなに探しても他に理由が見つからないから。