期待。

さて、何の話だったかな?
いや・・・そんなにガッカリした顔をしないでくれ。
此の歳になると如何も脳の衰えを自覚せざるを得ないのだ。
すまんな。
君の期待を裏切る心算ではなかったのだが。。
只、此れだけは言って置こう。
期待とは常に裏切られる物だと言うこと。
僕は、其の事を脳髄に何年も言って聞かせた。
其の甲斐あってか
最後の恋愛と云う期待を最後に僕は物事を期待することを
何一つしなくなった。
少なくとも、自覚した期待はね。