2007-05-11 若し。 若し、此処に僕と同じ想い出と同じ記憶を持って 背格好も髪型も癖も発音も好きな物も全て同じ人間がいたとして 「其の人は、僕じゃないよ」 なんて言っても誰も理解してはくれないだろう。 僕だけの存在。 僕という人間が此処に存在することすら僕は証明できない。 世間が、世の中が其の人間は浅羽 祐介。という人間です。 そう断定してしまえば其れは「僕」という存在でなくても構わなくなる。 僕は、其処迄必要な人間ではない。 僕の代わりがいれば別に僕は要らないんだ。