企み・汚染。

僕の思考は沢山の人間の意見や了見や哲学や思考。
沢山の本の物語や言葉思考意見考察に犯されている。
僕という意識は其の汚染の中に埋もれている。
其の菌を一つ一つ剥がして行くと
其処に僕は存在しない。
丸で玉葱の皮のよう。
僕は風が吹き。
「嗚呼、涼しい好い風だ」
そう思っても、此の感想すら
僕は汚染されたが故の感覚なのだ。
『僕』と云う意識は存在しない。
『僕』と云う人格は存在しない。
全ては、賢人の企みなのだ。
そう思う事すら何者かの企みなんだな。