注射痕。

今日は主治医から退院許可が下りて。
明日、退院する事になりました。
僕の本音を語ると一生退院しなくても
良い位にあの病院は居心地が良かった。
僕が必死に築き上げた
僕と言う人格も。
其処等充で築き上げている人格とは違い。
無理を其処迄強いていなくて
過ごしやすい物だった。
亦、あの日の当たらない
暗い穴倉に戻る。
厭。
戻った。
僕は昨日を懐かしみ。
注射痕を眺めた。
岐度、二度と無いだろう。