現実に於いて現実を嗤う。

不図気付いた時に
僕が今迄取っていた行動が
夢の中での出来事の様に思う。
不図気付いた時に
僕が今迄考え居ていた事が
夢の中での出来事の様に思う。
時計を見ると時が経った事を知らせる。
だとするなら、アレは僕が現実で起こした行動なのだ。
実感の湧かない現実を生きている。
妄想の様な現実を生きている。
空想の様な現実を生きている。
妄想の様な現実を生きている。
現実とは一体何なのかを自問して見る。
僕には其の問の意味すら掴み取れなかった。
自分で一体何を疑問に思い
何を自問しているのか。
其の問は只の文字の羅列化した暗号文になって
僕の脳裏を通り過ぎて抜けて仕舞った。
其して、僕は亦現実へと我を還して行った。
同じ問いを続ける毎日。
現実に於いて現実を嗤った。