プラットホーム。

駅のプラットホームで電車が到着するのを待っている間。
好い加減なタイミングで背中を押して呉れる人が居るとしたら
僕は感謝の意を示しても足りない位だろう。
僕が理論武装をし嘲嗤っている前に存在する一線を書き換えて呉れる
僕が喉から手が出る程に欲する其の領域へ導いて呉れる。
季節を迷った僕は今が春なのか夏なのか秋なのか冬なのかを知らない。
知る術を有しては居ない。
何時だって概念は都合の良い時に其処に存在し
勝手に錠前を締め僕を閉じ込めるんだ。
其処に悲しみも喜びも存在しないんだ。
概念が去った後で僕は思い出した様に感情を吹き込まれる。
除去されるのだ。
こんなにも悲しい?
こんなにも憎い?
ドンナニ?
僕には全く理解の出来ない
理解しなくて良いのだろうか。
そんな筈はないのだが。